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中島らも/今夜、すべてのバーで

  • Posted by: yumi
  • 2010年5月28日 16:02
  • 書籍

今夜、すべてのバーで 中島らも著 →★★★☆

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
薄紫の香腺液の結晶を、澄んだ水に落とす。甘酸っぱく、すがすがしい香りがひろがり、それを一口ふくむと、口の中で冷たい玉がはじけるような…。アルコールにとりつかれた男・小島容が往き来する、幻覚の世界と妙に覚めた日常そして周囲の個性的な人々を描いた傑作長篇小説。吉川英治文学新人賞受賞作。

筆者自身の経験を元にした作品だそう。お酒を楽しんで飲むのではなく、現実から逃避する「道具」として飲む人がアルコール中毒になるというのは確かにそうかも。はじめ、下戸一族で育った私からすれば、あまり興味のない世界だと感じていましたが、体験者の内からの声、客観的にみた声、傍観者としての声、様々な見方や個性的な登場人物といった文章のうまさで、最後まで読んでしまいました。

*天童子さやか「あたしは、自分とおんなじ人たち、生きようとしてても運悪く死んでしまう人たちの中で生きたいの。生きる意志を杖にして歩いていく人たちの流れの中にいて、そんな人たちのためだけに泣いたり笑ったりしたいの。だから、思い出になってまで生き続けるために、死をたぐり寄せる人たちと関わりたくないわ。そんな時間はないんですもの」
→とても納得。

*平均寿命の伸びと定年の落差も膨大な「空白の時間」を生む。「教養」のない人間には酒を飲むことくらいしか残されていない。「教養」とは学歴のことではなく、「一人で時間をつぶせる技術」のことである。
→これは私も考えていたこと。酒、パチンコ、ゲーム、ネットサーフィンに明け暮れる毎日って、外から見ててもつまらない。海外ではボランティアで成り立つ慈善事業も多く、また、参加している方の意識も強いのだけれど、日本ではあまりないですよね。特に定年後の方が働けるような場所が。

かくいう私もそろそろ働くか、別の方法で社会のために何かしようと思っています。「人生ひまつぶし」とはよく言ったものですね。

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yumi

1978年横浜生まれ横浜育ち。2009年、料理人の彼と結婚して埼玉県さいたま市に引越。 "食べること"と"お金の活用"と"人生の考え方"を日々追求中!
《近況》派遣で働きながら、個人事業主としてネットでお仕事してます。夫の居酒屋の経理とホール係もお手伝い中★

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